■7日目…4月4日(月)…その1
プラハ
━━▲━━
私が宿泊したこのホテル、朝食の開始時間が朝8時ということで・・・ハッキリ言って遅い・・・。
旅行中は早起きなので、朝6時くらいからだと助かるんだけどね~・・・。(^_^;)
ハムやチーズの種類は豊富ですが、温かいものや野菜がなく、ちょっと物足りない感じでした・・・。
アップルジュースを飲んだら・・・明らかに水で薄めた味でした。
さてさて、今日はプラハ市内一日観光の日です。
ホテルを出てプラハ本駅に向かいます。
・Praha hlavní nádraží (プラハ・フラヴニー・ナードラジー) プラハ本駅
建設当時のプラハはオーストリア帝国領内にあったため、皇帝の名にちなんで「フランツ・ヨーゼフ駅」という名前でした。
第一次世界大戦(1914~1918年)、チェコスロヴァキア独立を経て、アメリカ大統領ウィルソンの名をとって「ウィッドロー・ウィルソン駅」と改称され、第二次世界大戦後の1948年、共産党政権下でウィルソンの名が外され、現在の呼称「プラハ本駅」となりました。
アール・ヌーヴォー風の芸術性が高い駅舎で、現在も改修工事中ですが、主要部分はほぼ完成したようで、駅構内は近代的なモダンな内装になりました。
プラットホームと駅舎の正面出口は1階かと思ったら実は3階レベルに位置し、市内に出るための出入り口が1階部分に相当します。
↓断面図
A - 1階出入り口
B - 地下鉄C線乗り場
C - 旅行センター、切符売り場
D - 売店、切符売り場、ホームへの通路
E - プラットホーム
F - Fantova Kavárna
G - 出入り口
H - 車道
I - 駐車場
1階出入り口 - A
旧市街などに徒歩で行く場合はここが起点となります。
1階と2階部分の構内には切符売り場や売店、カジノコーナーなどがあり、多くの人たちが行き交っています。
↓2階部分
↓時刻表・案内板
↓プラットホーム - E
・Fantova Kavárna (ファントヴァ・カヴァールナ) ファンタのカフェ - F
駅本屋(えきほんおく)の中央に位置するホールで、 アールヌーヴォ様式の丸天井が美しいフロアは彼の名を冠したカフェがあります。
1901~1909年にかけて、ヨーゼフ・ファンタによって設計されました。
「カヴァールナ」は「カフェ」のこと。
人々がせわしなく行き交う階下と違い、落ち着いた3階の重厚感溢れるこの空間は、見るだけでも価値があります。
一角には設計者であるヨーゼフ・ファンタの肖像画が飾られています。
4月7日と8日の朝に、このプラハ本駅のプラットホームからファントヴァ・カヴァールナを通って駅舎の出口までを動画撮影しました。(E→F→G)
■プラハ本駅-2011年4月7日撮影
■プラハ本駅-2011年4月8日撮影
よく見ると丸天井の塗装がくすんだり、剥げ落ちたりしています。
プラハ本駅は地下1階~2階と、プラットホームは完成していますが、この部分はこれから改装されるようです。
さてさて、プラハ市内は、バス、トラム(路面電車)、3線の地下鉄が走っています。またヴルタヴァ川(モルダウ川)の対岸のマラー・ストラナという地区の丘にはケーブルカーも敷設されています。
プラハ市内交通の乗車券は、バス、トラム、地下鉄、ケーブルカーのすべてで共通し、乗り換え可or不可の1回券と、1日、3日、5日のそれぞれの日数に有効なフリーパス券があります。
■乗り換え不可の1回券 - Limitovaná jízdenky 18Kč(約98円)
・乗り換えをしないのであればバス、トラム、地下鉄の乗車に使用可能
・ケーブルカーと深夜路線のバスとトラムには使えない
・地下鉄の3路線内での乗り換えは可能で、乗車駅を含まず5駅先まで、改札してから30分間有効
・トラムとバスは乗車してから20分間有効
なんだか条件が細かくて面倒な感じが・・・。( ̄ω ̄;)
■乗り換え可能の1回券 - Základní jízdenky 26Kč(約141円)
・バス、トラム、地下鉄、ケーブルカーに使用可能
・もちろん相互乗り換え可能
・改札してから1時間15分有効
あと、25×45×70cm以上の荷物、150×20cm以上の棒状の荷物、100×100cm以上板状の荷物、子供を乗せていない乳母車を持ち込む場合は別途13Kč(約70円)が必要で、犬を連れている場合は、26Kč(約139円)が必要です。
他にフリーパス券というのもあり、1日券は100Kč(約543円)、5日券は500Kč(約2715円)、どーゆーワケか3日券は330Kč(約1792円)!
なして?(οдО;)
フツーは高いもの、有効期間の長いものを買うと割安になりますが、ぜんぜん割安になるどころか3日券はむしろ割高です。1日券を3枚買う方がお得となります。
5日滞在するとして、5日券を買ってもぜんぜんお得じゃありません・・・。
とりあえず私は1日券を買いました。
●Praha プラハ
中世の古都の面影を残す町はヨーロッパの至る所にありますが、プラハほど完璧に中世の街並みを残している都市はありません。
近代化することもなく取り残されてきた小さな田舎町ならたくさんありますが、一国の首都がこれほど中世的であることは、まさに奇跡です。
神聖ローマ帝国は首都を定めませんでした。歴代の皇帝たちは広大な領土を巡りながらその土地を治めていきました。
ところが14世紀の皇帝カール4世は宮廷をプラハに置きました。以来この町はイタリアを除くヨーロッパ最大の都市に生まれ変わりました。カール4世とはボヘミア王の血を引くカレル1世のこと。彼が建設した多くの街並みが今日もそのままの姿で残っています。
というワケでプラハ本駅から旧市街に向けて歩きます。
最初に見えてきたのは・・・
・Obecní dům (オベツニー・ドゥーム) 市民会館
アールヌーヴォ様式の豪華な建物です。
この場所にはかつて歴代の王宮がありましたが、1600年代後半の大火災で焼け、その後紆余曲折を経て1911年に市民会館が完成しました。
↓壮麗なファサードが美しいです。
内部はアルフォンス・ミュシャ(=ムハ / Alfons Mucha)など当時のチェコを代表する芸術家たちによって華麗な装飾を施されました。
館内には有名なスメタナ・ホールがあります。このホールで「プラハの春」という音楽祭のコンサートが開催されます。また小ホールやサロン、カフェやレストランなどが入っています。
そして、その隣には何だか重厚な塔が・・・。
・Prašná brána (プラシュナー・ブラーナ) 火薬塔
高さ65m、ゴシック様式の重厚なこの塔は、1475年に建てられたもので、旧市街を守っていた城壁の門塔でした。
1600年代に火薬倉庫として使われたため “火薬塔” と呼ばれるようになりました。
そしてここが「王の道」の起点となります。
“王の道”とは、旧市街の火薬塔から旧市街広場を通り、カレル橋を渡って対岸のプラハ城まで続く、約2.5kmに及ぶ歴史的な道で、1458年~1836年の約4世紀にわたり、新しい王が即位するたびに戴冠パレードをおこなってきた道です。
路地を進みます。
途中のお土産屋さんなどに立ち寄りながら道なりに歩いていくと、急に開けた広場に出ました。
▲「6日目…4月3日(日)…その5」へ【戻る】
●「2011年ドイツ~チェコ旅行」へ
▼「7日目…4月4日(月)…その2」へ【進む】