このロケットという町、城も素晴らしいけど、町も美しいです。
オフジェ川に囲まれた狭い範囲に、まるで箱庭のような街並み。
この町は映画「007カジノロワイヤル」でロケ地にもなりました。
↓町の中心広場
映画でボンドとヴェスパーとマティスが昼食を摂っていたシーンはここで撮影されました。(場所はモンテネグロという設定)
・Sloup Nejsvětější Trojice (スロープ ネイスヴェティーシュィー トロイェツァ) 聖三位一体柱(せいさんみいったいちゅう)
1682~1696年に建設&建立されました。
↑チェコの国の形をした絵はがき
おだやかな流れのオフジェ川、そしてその対岸には野外劇場があります。
・・・橋を渡って行けばよかった・・・。
↓川沿いの歩道から町に続く階段・・・中腹には八角形のあずまやがあります。
・Věž městské brány (ビェス ミェスツケ ブラーニ) 黒い塔
教会みたいな建物ですが、地図を調べると町の入口の塔のようです。
美しいロケットの町を散策しても、帰りの列車までまだ時間があります。
・・・というワケでレストランで食事をすることにしました。
・Restaurant Švejk (レストラン シュヴェイク)
シュヴェイクとは・・・チェコの作家ヤロスラフ・ハシェクの書いた小説「兵士シュヴェイクの冒険」の主人公の名前のようです。
ちょっと小太りで陽気な兵隊さんみたい・・・。
店の入り口に掲示されたメニューを見ると、どうやら魚料理があるようです。
ヨーロッパでは魚を食すことは珍しく、特にチェコのような内陸国では、魚を食すことは殆どないのではないかと思われます。
海外でレストランに入ると、写真入りのメニューはなく、いったい何の料理なのか分かりにくく、量が多くて食べきれなかったり、食べ終わるまで時間がかかっ たり、値段もかなり高くつくなど、どちらかというとマイナス要因の方が多い(しかし料理はどこも美味しい♪)ので、気軽に入れないのですが、疲れてお腹が すいていたのと、帰りの列車まで時間があるということで、思い切って入ってみることにしました。
スキンヘッドのオーナーシェフに案内されて席に着きました。
とりあえず飲物はオレンジジュースを・・・。
メニューには絵が書いてあり、チェコ語の他にドイツ語、英語、ロシア語表記もあるので、少なくとも何の料理かは分かります。
スープと、メインデッシュは・・・
100g - Pstruh lososovitý / Salmon trout / Форель Лососевая 110,-
メニューの上から三番目のこれにしました。
英語でサーモントラウトと書いてあるので、鮭かな?鱒かな?
100グラムで110チェココルナのようで、日本人には馴染みのない値段表記です。
他のものは・・・単語のイミが分からないから、何の魚なのかも分からないのよ・・・。
あとはつけ合わせは何がいいですか?というようなことを聞かれ・・・
う~ん・・・どうしようか・・・風邪で苦しいし、あまりコッテリしたものはカンベンということで、日本語-チェコ語の本を出して、「さっぱりしたものが食べたい」という文を指差しました。
それでつけ合わせはボイルしたポテトを頼みました。
・Pomerančový džus (ポメラヌチョヴィ・ドゥジョス)
-オレンジジュース 30Kč (約163円)
・Polévka dle denní nabídky (ポレーフカ・ドゥレ・デニー・ナビトゥキィ)
-今日のスープ(チキンスープ) 30Kč (約163円)
一般的なチキンスープのようです。
野菜と鶏肉、マカロニのようなものが入っています。
スパイスも油もクドくなくて日本人にも合う味です。
ちと熱すぎる気もしますが、とても美味です。
見るとスキンヘッドのオーナーシェフはカウンターの向こう側にいます。
どうやらこの人が作っているワケではなく、他の階(地下かな?)で別のシェフが作っていて、エレベーターで運ばれてくるみたい。
スープの次はいよいよメインディッシュです。
・Pstruh lososovitý (プストロフ・ローソーソヴィティ)
-サーモントラウト 100gで110Kč (約597円×重量×0.01)
・200g Vařené brambory (ヴァジェナ・ブランボリィ)
-茹でたジャガイモ200g 30Kč (約163円)
・・・発音がムズカシイ・・・。( ̄ω ̄;)
こりゃまた豪華な魚料理だわ~!!
魚はバターで軽く炒めて蒸し焼きにした感じで、刻んだパセリをまぶしてあり、とてもいい香りです。(^ω^)
つけ合わせのポテトもサッパリしている感じで、箸休めにはちょうどいいです。
では、さっそく・・・。
もしゃもしゃ・・・。Ψ( ̄~ ̄ )
魚はスパイスがクドくなくて、とても食べやすいです。
私はあまりスパイスの効き過ぎた料理はニガテなので、上品な味付けのこの魚料理はすんなり食べることができました。
ひじょ~に美味です。
ただフォークではちと食べにくいかな~・・・マイ箸を持ち歩けばヨカッタかも。
ポテトもサッパリしていて、つけ合わせとしても最高です♪
そんな感じで食していると・・・なんだか床が動いたような気が・・・。
:ニャー・・・
!・・・猫が私の足元に・・・。(οдО;)
どうやらレストランで飼っているみたいです。
私の足元で立ち止まったので、食していた魚を与えたところ、始めは不審そうにしていましたが食べました。
おかわりが欲しいようで、私の太ももに前足を乗せておねだり・・・。
:ウニャ~・・・
もう一切れを与えて、それを食べた後、私のイスの下でゴロンと横になって寝始めました。(^_^;)
しばらくして猫に気付いたオーナーシェフが「Sorry」と言って抱きかかえて連れていきました。
:ウニャ?
ヨーロッパの猫も魚を食べるんですね~・・・。(^_^;)
お会計は、
オレンジジュース ・・・ 30Kč (約163円)
チキンスープ ・・・ 30Kč (約163円)
トラウトサーモン410g・・・451Kč (約2449円)
茹でたジャガイモ ・・・ 30Kč (約163円)
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計 541Kč (約2932円)!
思ったより高くてビックリ!(οдО;)
まあ、美味しかったし、久々に魚料理を堪能できたからいいかな♪
551Kčを出して、お釣りはチップとしてオーナーシェフにあげました。
・・・しかし・・・ヨーロッパに行って毎回外食してたら・・・
それこそ破綻しちゃうワナ・・・。(´・ω・`)
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